あなたの魅力を引き出す四つ葉のクローバー
村上昌子氏による講演「
1. 講演の要点
- 西宮市の健康寿命の長さ: 日本全体の健康寿命は平均寿命より短いが、
西宮市は全国トップクラスで、 特に健康寿命と平均寿命の差が小さい。これは、 生活圏に坂道が多く、駅まで歩く習慣があるなど、 日々の暮らしの中で運動量が多いことが一因と推測される。 - 高齢者の転倒・窒息・溺死: 高齢者の不慮の事故は、単なる転倒ではなく、
平坦な場所での転倒が多い。また、 窒息は餅だけでなく様々な食べ物で起こり、風呂場での溺死は夏にも起こるという意外な事実が紹介されました。これらは、 日頃の運動不足や嚥下機能の低下、水分不足など、 フレイルの兆候と関連していると指摘されています。 - フレイルの兆候と対策: フレイルとは、加齢による心身の虚弱状態を指し、
放置すると介護が必要になる可能性があります。 以下のチェックリストに一つでも当てはまる人は注意が必要です。 - 1週間以上外出しない日がある
- 以前より歩くのが遅くなった
- ペットボトルの蓋が開けにくい
- 最近テレビをあまり見ない
- 趣味を楽しめない
- 6か月で2kg以上体重が減った
- 毎日同じようなものばかり食べている
- 半年前より硬いものが食べにくい
- お茶や汁物でむせることがある これらの兆候に気づき、早めに対処することで、
健康な状態に戻すことができると強調しています。
2. 幸齢者になるための四つ葉のクローバー
講演では、元気でいるための四つの習慣を「
- 1. 笑顔で社会参加 (ニコニコ): 積極的に人と関わり、社会との繋がりを保つことが大切です。
笑顔は周囲の人だけでなく、自分自身の気持ちも前向きにし、 若々しさを保つ効果があります。 - 2. 運動習慣 (テクテク): 毎日30分の有酸素運動(ウォーキングなど)と、
週2回の筋力トレーニングを組み合わせることで、 死亡率を大幅に下げることができます。また、 運動は脳への血流を増やし、認知症の予防にも繋がります。 - 3. 知的行動習慣 (ワクワク): 新しいことに興味を持ち、学び続けることが脳の老化を防ぎます。
教養がなくても「今日、用事があること」や「今日、 出かけること」が重要で、心身の活力を維持します。 - 4. 食習慣 (カミカミ): バランスの取れた食事を心がけ、
よく噛んで食べることが大切です。 歯周病菌がアルツハイマー病のリスクを高めることや、 日本人にはビタミンDが不足しがちなことなどが指摘されています 。美味しいものを楽しく食べることで、消化吸収が良くなり、 心身の健康に繋がります。
3. まとめ
講演は、日々の生活習慣が心身の健康に大きく影響することを、